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The AUCTION

最高に可愛い自分のことが、だぁいすき
「みんなー大好きだよー!」
私のことを熱狂的に見つめる目、目、目。
今日も最高に可愛い自分のことが、だぁいすき。
マネージャーが毎日差し出す"特製ドリンク"。
それを飲むだけで、痩せやすい身体、大きな瞳、肌は光り、ファンの歓声が全身に染み渡る。
まるで魔法。
アイドル・Meiの快進撃は止まらなかった。
しかしある日、マネージャーが突如失踪する。
あのドリンクがないと、息ができない。
社長に泣きついても、首を横に振るばかり。
ステージに立てば、ファンの目が…目が…怖い。
まるで、皮膚を剥ごうとしているみたい。
夜の路地裏で、やつれたMeiの前にマネージャーが現れる。
懐かしい瓶。
震える手で縋ると、彼は言った。
「このドリンクは高いんですよ。たとえば…身体で払う、なんてどうですか?」
再起のためなら、なんだってする。そう思った。
…目を覚ますと、眩いライト。歓声。
いつものステージかと思ったその場所は———
「本日の目玉商品!アイドルMeiの量り売りです!」
「まずは右腕から、80万円スタート!」
「内蔵ハグのオプションつき!」
笑い声、札束、熱狂。
異様な雰囲気の会場でも、Meiは熱に浮かれたような笑みを浮かべたまま・・・
私のことを熱狂的に見つめる目、目、目。
みんなが私のことを愛してくれてる!
「みんな、大好きだよー!」
久しぶりの快感に恍惚としたその刹那、 ゴリッと音を立てて、首が落ちた。
⚪月×日「———オークション」 某人気アイドルの生首、8627万円で落札済み。
制作裏話
Coming Soon...
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